【読んだ本の記録】信じられない「原価」買い物で世界を変えるための本

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私はスマホ、パソコン、ガジェットが大好きです。

生活を便利にしてくれたり、少し先の未来やサービスを想像することができるから。

年々、身の回りには家電製品が増えていて、例えばスマートスピーカーは10000円弱から買えますし、ネットでメーカーを問わずに探せば、スマートバンドも3000円程度で販売されていたり、ワイヤレスイヤホンも2000円程度で入手することができます。

安価であることをコスパが良いと持ち上げる風潮も相変わらずありますし、「この値段でいいの?安い!」という驚きは、エンターテインメント性さえ感じます。

私たちの生活を便利に、してくれるIT機器。

MADE IN CHINAのものが多いですが、組み立て工場が中国なだけで、部品は日本を含む世界各地から集められています。材料調達地も考えると、より多くの国、地域が絡んできます。

生産者から消費者までの距離をサプライチェーンと呼ぶわけですが、このチェーンが長くなりつつあること、チェーンを構成するくさりの輪(製造工程、仕事のこと)の種類も増えていることで、様々な問題をひきおこしています。

今回読んだ本は、「目に見えない原価」「信じられない原価」について考えるきっかけをくれた本です。

プチプライスの服、カカオ豆やコーヒーなどの農産物がスウェットショップ(搾取工場)で作られているものがるということは知っていましたので、できるだけチョコレートなどはフェアトレード商品を買う程度の行動はしていました。

でも、今回この本を通じて、IT機器も同様の構造なのだと知り、今まで意識してなかった自分を省みました。
見えないコストがあることは広くは知られていないのではないでしょうか。

この本は2015年に出版された本ですが、2022年の今、どれだけ改善したでしょうか。

2015年から比べて買い替えサイクルはますます短くなり、下記の通り、SDGsの中に 児童労働などの問題が提示されているところを見るとまだまだ解決したとは言えません。

SDGs 8.7ターゲット:
強制労働を根絶し、現代の奴隷制、人身売買を終らせるための緊急かつ効果的な措置の実施、最悪な形態の児童労働の禁止及び撲滅を確保する。2025年までに児童兵士の募集と使用を含むあらゆる形態の児童労働を撲滅する。2030年に向けて解決される問題の一つとして定義されている。

児童労働だけでなく、8には労働に関するターゲットが書かれています。
これが、世界に点在するスウェットショップ(搾取工場)で働く労働者の待遇を向上させるきっかけになれば良いなと心から望みます。

8.5 2030年までに、若者や障害者を含むすべての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、ならびに同一労働同一賃金を達成する。

8.6 2020年までに、就労、就学及び職業訓練のいずれも行っていない若者の割合を大幅に減らす。

8.8 移住労働者、特に女性の移住労働者や不安定な雇用状態にある労働者など、すべての労働者の権利を保護し、安全・安心な労働環境を促進する。


1997年に発生したNIKEの児童労働問題は有名ですが、 ケーススタディー1 あるサプライ・チェーンのプロセスの紹介は非常に分かりやすく問題の繋がりを見せてくれました。

生産管理を管理会社に委託することで工場の労働条件を見て見ぬふりをすることができる。

理論上は見て見ぬふりができますが、実際にこの理論で責任逃れをしようとしたナイキは不買運動や株価低迷に直面しました。
昨今は「環境(Environment)」「社会(Social)」「企業統治(Governance)」に配慮した企業に投資するというesg投資も盛んになっているので、見て見ぬふりをすることは企業にとってリスクが高いです。

IT機器を購入しようとするときに、機能や価格を比べてベストな商品を選択しようとする人は多いと思いますが、買い物をする時に、工場はどこにあるのか、その工場の労働環境労働条件や労働者の扱い方はどうなっているか、その工場の環境対策はどうかまで考える買い手は少数でしょう。

少なくとも私自身はIT機器、ガジェットに関してはそこまで考え切れていませんでした。

労働者を苦しめ続ける責任は、誰にあるのでしょうか?
IT会社?
生産工場がある国の政府?
OEM企業工場の生産管理を委託された会社?
製品を買う消費者(安い商品を求める消費者)?

それぞれの立場の事情や欲望を最大化した結果が今の問題を引き起こしているため、この問題の責任や労働者を苦しめてしまう理由は点在しています。

責任を企業に押し付けて、消費者は無責任とは言えませんし、消費者が求めるからと企業が責任逃れをすることも許されません。

この本は見えない原価だけでなく、オンラインゲーム中毒やIT機器のリサイクルなど、幅広い話題を提供してくれているので、今後はIT機器のリサイクルの現状などについて、深く学んでみたいです。

よりよいサプライチェーンを実現する努力を買い物を通じて実現していきたいと思います。

この本を子どもと一緒に読みましたが、子どもは自分と似た年齢の子どもが製造に関わっていること、学校にいっていない子どもが製品を作っていることもあると知って、かなりショックだったようです。

私も子どもとほぼ同時期にスマホやガジェット製品に児童労働や目に見えない原価がかかっていることを知ったわけですが、子どもが早いうちにこういう問題に関心をもってくれてよかったと思っています。

事実を知ることは問題意識を持つきっかけになり、解決方法を模索することができます。

解決方法を模索する行為は年齢関係なくできます。

むしろ大人のように知識や常識が入ってない子どものほうが解決案を提示できることもあるでしょう。

実行するのに大人の手助け、大人が行動することで実現が早まる可能性は高まると思うので、大人として社会の問題を学び続けると共に、子どもの意見に耳を傾ける、実行の手助けができる大人でいたいと思います。

IT機器の世界地図
はじめに
この本のつかい方
世界的なネットワーク
「サプライチェーン」とは?
ケーススタディ①あるサプライチェーン
許機器の原料は?
スウェットショップ(搾取工場)
労働者をロボットに置きかえる
IT機器製造の犠牲になる人
ケーススタディ②「コンピュータ・チルドレン」とは?
働く女性の権利
ケーススタディ③搾取工場内の生活(バーチャルスウェットショップ問題)
出かせぎ労働者
電池の廃棄
電消費量
捨てられるIT機器
IT機器中毒
ケーススタディ④オンラインゲーム中毒
圧力団体やNGO
責往の所在は?
大きな改善へのぶさな歩み
おわりに
全巻さくいん

信じられない「原価」買い物で世界を変えるための本
2015年2月27日 第1刷発行
原著メアリー・コルソン
翻訳·著 稻葉茂路
編集 こどもくらぶ
発行者 鈴木哲
出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2015/3/12)
発売日 ‏ : ‎ 2015/3/12
大型本 ‏ : ‎ 48ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4062193302
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062193306

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管理者

家電大好きなスマートマスターです。 夫は海外勤務で年に1度だけ会えます。 会社員+ワンオペ育児の毎日を家電と協力してすごしています。
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