昭和10年代生まれのおじいさんが更新に来ていた。
その方の誕生日が分かってしまったのはその方が大声で言っていたから。
その場にいた人たち全員に聞こえるほどの声の大きさでいきなり生年月日を言っていたので驚いた。
更新業務をされている警察官は、こちらの住所で間違いないですか?等個人情報が他の人に分からないよう配慮していたのに、当のおじいさんは、足元はおぼつかず、耳も聞こえづらいようで、何度も『え?』『あ?』と聞き直したり、説明されている意味もあまり分かっていない様子。
この身体機能、認知機能でも免許を更新しようとするのかーと呆れたのと同時に、自動運転が実現すればこういう人達は安全に移動できるようになるのかなと、自動運転社会の実現を願わずにはいられなかった。(色々課題はあるにせよね)
巻き込まれて負傷したり死亡したり、建物が損壊する被害も劇的に減るだろう。
それまでの期間、事故が起こらないようにするにはやはり無料のシルバーパスが有効?
高齢者優遇という批判もあるけれど、実際に免許更新しようとしている高齢者の方を間近に見て、これは優遇と言われてもシルバーパスは必要だと感じた。
身体機能や認知機能が衰えて、運転に支障が出るということに気付けない認知能力になっている人が、免許更新できてしまうかもしれない可能性があることはとても危険だ。
交通事故の9割以上は人間の認知、判断、操作ミスから生じている。
こうしたヒトに由来するミスが、なくなれば事故を9割以上減らすことができるはず。
自動運転の実用化 警察庁によると昨年一年間で70歳以上が原付バイク以上の2輪車を含めた車両を運転して起こした死亡事故は525件。
これは死亡事故全体の2割強を占める。
高齢者による事故が相次ぐなか高齢の免許保有者も増えている警視庁によると昨年末時点の70歳以上の免許保有者は1244万9790人で前年よりも4.2%増加していた。
高齢社会で年々恒例の免許保持者は増えている。
免許保持だけで実際に運転していないなら事故を起こすことはないけれど、運転するなら本人の命も、周りの命も大切にする、衰えを認識する勇気が欲しい。
運転経歴証明書がもっと広まって、運転しないけれど、身分証明として使いたいという需要にも応えられるといいな。