女性のマネーリテラシーは男性のマネーリテラシーよりも劣っているのでしょうか。
私がこの疑問を持ったのは2023年春、都心の電車の中で見た書籍の広告からです。
「女性でも理解しやすい!」という女性読者からの感想が載っていました。
初心者でも理解しやすいという感想なら気にも留めませんでしたが、なぜここに女性でもという言葉が?
言葉尻で判断したのではなく、広告の中の1つのコメントとして載っていたので、私の被害妄想ではないです。
この車内広告を見て、マネーリテラシーに男女差はあるのか?ということにただただ疑問が湧きました。
お金に関して学んだ知識は、性別に関係なく活用することができます。
株価だって性別関係なく日々チェックすることができます。
マネーに関する知識は、力仕事とは違うので、個人的には、男女で違いはないと思っていますし、やはり男性は金銭感覚が優れている!と感じたことはありません。
個体差かなと。
この本の出版社の広告制作はどのような考えのの方たちによってなされているのかな。
そこに女性はいなかったのかな。
この本の出版社の会社案内を見てみました。
サンマーク出版と関係者の方々「みんなで」目指すのは、世界中に喜びの波紋を広げる「はじめの一滴」をつくること。そして、一人でも多くの読者に「生きる喜び」を与えること。
引用: 会社案内 | サンマーク出版
「みんな」の中に女性は一人も含まれていないのでしょうか。
はじめの一滴、一人の読者の感想というはじめの一滴を広告に採用するときに多くの読者に生きる喜びを与えることはできるのか 本の内容だけでなく、広告の言葉にも一滴の価値があるか考えて欲しいです。
この本の著者は戸塚真由子さんという方。
女性なので、女性でも理解しやすいという女性の感想をこの本の広告に載せるのは矛盾しています。
人に伝えるには自分が一番理解していないと難しいですから。
老若男女が目にする車内広告に、女性でも理解しやすいなんて言葉を載せないでほしいというのが私の気持ちです。
女性ということで、生まれてきてから今までどれくらい翼を折られてきたのだろう。
これからも社会は女性の翼を折り続けるのだろうか?
学ぶ姿勢に男女は関係ない。
ただやるかやらないかの差なので資産形成に男女差を持ち込まないでほしい。
広告の商品に与える影響を感じると共に、せっかくの本が台無しだなぁと感じてしまいました。
この社会の価値観の刷り込みは、油断も隙もあったものではない・・・春の電車の中、うんざりした気持ちで出勤しました。
「NISAやiDeCoの本より魅力的!」と人気爆発! Amazonランキングで第1位に輝いた「異色のベストセラー」が話題!