【読んだ本の記録】この計画はひみつです

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この計画ってどんな計画?

計画=楽しいことのイメージがある私。

ワクワクしながら読み進めると…気分がどんどん下がってくる絵本でした。

毎年、終戦記念日近くになると、第二次世界大戦関連の放送が増えますが、小さい時の残酷な映像視聴はトラウマになることがあるので私は子どもたちへのメディアとして、写実的ではない絵本を選んでいます。

今回読んだ絵本は原子爆弾の被害ではなく、世界中から科学者が集められ、原子爆弾が兵器として完成するまでを描いています。

原爆の開発が進み、開発が成功、新たな道具を手に入れた人間はどうするのか。

人間の探究心が人を殺す兵器を生み出していく過程がお話として再現されていて、理論確立されても実践すべきではない発明って、この世には存在するなと改めて思いました。

完成したら使ってみたくなるのが人間。

原爆完成から1ヶ月も経たないうちに、アメリカは広島と長崎に原爆を投下しました。

1945年7月16日 最初の核実験
1945年8月6日 広島に原爆投下
1945年8月9日 長崎に原爆投下

戦況は明らかだったのに、戦争を終わらせるために原爆投下は必要だったって本当にそう思ってるの?

日本人が降伏せず戦争が続いたとしても、原爆の被害者よりも被害者数は少なかっただろうに、人の命って、敵国の人民の命って本当軽い。

敵国に壊滅的なダメージを与えるこの武器を、ただ実戦で使ってみたかったのだろうな。

本能で判断したらやってみたくなるよね。

どれくらい人が死ぬか、生き残った人にどのような影響が出るかという好奇心。

優位に立った側から負けゆく側への絶対的な力の証明、見せつけ、懲罰、優越感。

一度存在してしまえば、抑止力という名のもとにどの国も核を持ちたがる。

2023年6月時点の核保有国は9カ国。世界に存在する核は推定12,520発。

昨今の日本を囲む国々の活動を見て、日本も持つべきだという論調があります。

有事の時に、安保条約は本当に機能するの?

本当に自衛しなくて大丈夫?

人口減少で国力も下がる一方だし今のままだと不安。

考えれば考えるほど、「もう、持つしかないのでは?」という思考に着地しそうになるときがあります。

使わないけど持っていることの意味、コスパの良さに目がくらむ。

自分の中の弱さを感じながら、それでも核に頼らないでいたい。

それは理想主義?現実が見えていない?

思考の振り子は止まりません。

持たない側でいたいけれど、不安になる。

戦争じゃない状態が平和なのだろうけど、平和を維持するって本当に難しい。

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管理者

家電大好きなスマートマスターです。 夫は海外勤務で年に1度だけ会えます。 会社員+ワンオペ育児の毎日を家電と協力してすごしています。
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