最近子どもが「死ぬのが怖い」と言います。
「死ぬともう動かないの?」と質問してきたり。
虫が死んだり、お友達のペットが死んだりと身近にある死を認識するようになったからだと思いますが、死に関心があるようです。
現在の私は日々が忙しすぎて、もしくは免れることができない死について今思い悩んでも意味がないと諦めているため、死を恐れる余裕がありませんが、私も同じくらいの年齢の頃、死ぬのが怖かった記憶があります。
今回読んだ本は動物、昆虫など、動いていて明らかに生きている!とわかるものだけでなく、星、惑星、川、火山などの一生が描かれている本です。
60のはじまりからおわりまでのお話で構成されています。
この本が紹介しているのは、ライフではなくライフサイクルです。
個体のライフは終わるけれど、ライフサイクルは繰り返されます。
この本を読んで子どもが知ったこと:
地球は生きている
山は成長する
すべてには始まりと終わりがある
とても複雑な仕組みなので、私も子どもも、ライフサイクルのほんの一部を理解しただけだと思いますが、新しく知ったことに驚いたり興奮しました。
こういう驚きや興奮が楽しいということを子どもと一緒に体感したいので、一緒に読んでよかったです。
大型本で、オールカラーなのでとても読みごたえがあります。
私が印象に残った言葉は、「いま地球にあるものも、これから生まれるものも、すべて宇宙で作りだされたものなんだ。」という言葉。
この本を読み終えて、地球の環境、バランスは本当に複雑で奇跡的なものだなと感じました。
また、生殖中や生殖後に命を終える種が存在することも改めて感慨深いです。
動物の生殖行為、出産行為は命がけ。
生殖行為の途中で食べられてしまったり、子どもが生まれたのを見届けたら死んでしまったりします。
人間も出産行為は命がけですが、生殖行為の途中で食べられてしまったり、死を覚悟して生殖行為をすることはほぼないと思います。
動物の生殖にはエロティックな要素感じられません。
ただただ、命の輝き、生の尊さを感じます。
自分自身が生きるということ、生殖によって自分が死ぬ可能性、生殖後には死がプログラムされているとしても、種として命を繋ぎ続ける・・・。
読み終えた後に宇宙が愛おしくなる一冊です。
タイトル:自然の一生図鑑: あらゆるものの“ライフサイクル”を知って地球環境を学ぶ
監修:国立科学博物館顧問 林 良博
編集:子供の科学編集部
出版社 : 誠文堂新光社
発売日 : 2021/10/19
ビックバンの後しばらく高温の時代があったことは知っていましたが、ビックバンの数分後がの宇宙の温度が10億℃を超えていたという記述に驚きました。
・・・10億℃とは?
100℃の1000万倍?
ガラスが柔らかくなる温度は約730℃、ろうそくの炎の温度は約700-960℃とのことなので、
10億℃ってどんな熱さなのか想像もできません~!
宇宙ってすごすぎる!