AI に取って代わられない仕事100子供手に職図鑑を読みました。
この本は、歴史ある子ども向け科学雑誌「子供の科学」も編集として参加していて、対象年齢は小学校3年生~中学生全般向きということなのですが、大人も楽しめます。
突飛な仕事というよりは、現在ある職業もたくさん取り上げられていました。
巻末のマップがとても分かりやすいです。仕事を大きく4つのカテゴリに分けて未来の仕事について考えることができます。
この仕事に書いてない職業やこれから生まれる職業も、この4つのエリアのどこに当てはまるか考えることで、職業として成立するかを考察することができます。
エリアA:人間の方が得意で主に頭を使う仕事
エリアB:人間の方が得意で主に手先や体を使う
エリアC:AI や機械の方が得意で主に頭を使う仕事
エリアD: AI や機械の方が得意で主に手先や体を使う仕事
エリアCは将来少なくなると言われている職業です。
子ども達がエリアAエリア B の仕事を目指すのはもちろんですが、私たち大人も、もし現在エリアCやエリア D にいるのならば エリアAエリア B の領域の仕事につけるように 自分をアップデートしていく必要があります。
ここの表に載っている仕事だけでなく、今私たちが想像できない仕事が 20年後30年後にはできているので、ここに載っているからこの職業を目指すのではなくて、ここに載っていない仕事に自分や子どもが仕事をする可能性があることも考えて、柔軟に自分の可能性を広げていければいいなと考えました。
人生100年、生涯現役など、退職年齢がより高齢化する傾向がある現在、一つの職業を一生続けるというパターンは少なくなってくると思います。
やりたいことを一つ見つけてそれを目指していくというよりはやりたいことを何個か見つけて、温めている期間、もしくは複数の仕事を同時にするというパターンも増えると思います。
また、AIの方が得意であるという、エリアCやDエリアDの仕事が少なくなる傾向があるとはいえ、全て消えてしまうわけでもないでしょう。
工夫や新しい視点があればエリアCやエリア D の仕事だって、いくらでもエリアAやBの仕事にすることができます。
自分のやりたいことが仕事にできるような社会を作っていきたい。
今後の職を考えるにあたり、AIが重要な要素ですが、AIは敵ととらえるのではなく、使いこなす人材になることが重要です。
AIはエリアAやエリア Bの仕事を助けてくれる協業者ともとらえることができるでしょう。
年収についての記載もありましたが、お金の価値が仕事の価値ではないですし、将来ベーシックインカムが導入されていれば、収入が高くなくても好きなことを仕事にすることができる可能性も出てきます。
やりたいことが仕事になるように、やりたいことでお金が儲けられるような仕組みを作る?
お金自体は投資で稼ぎ、好きなことでお金がもらえなくても好きなことでできる仕組みを作る?
日本においてもはや少数派である若者が生きやすい社会はみんなが生きやすい社会です。
タイトル:こども手に職図鑑: AIに取って代わられない仕事100 一生モノの職業が一目でわかるマップ付
編集:子供の科学と手に職図鑑編集委員会
出版社 : 誠文堂新光社 (1912年(明治45年)6月1日設立の歴史ある出版社さんです)
発売日 : 2020/12/1
言語 : 日本語
大型本 : 239ページ
ISBN-10 : 4416620098
ISBN-13 : 978-4416620090
寸法 : 18.8 x 2.3 x 25.7 cm